成年被後見人が狛江で体験投票 認められた「一票」万全に

2013/07/11

東京新聞 2013年7月11日

成年後見人が付いた知的障害者や高齢者ら被後見人の選挙権が今回の参院選から回復したことを受け、東京都狛江市は十日、成年被後 見人による体験投票を行った。

被後見人の四十六歳男性は、候補者の一覧から意中の候補を指さし、市職員に投票用紙への代理記名を依頼。職員に導かれて自ら投票 用紙を投票箱に入れた。男性は投票経験がなく「疲れました」と感想を述べたという。

障害者十六人と家族、施設関係者らが参加。知的障害者の家族でつくる「全日本手をつなぐ育成会」(港区)の室津大吾政策担当室長 は「公選法改正後、行政が企画する体験投票は全国的に聞いたことがない。本番に抵抗なく臨める」と評価した。

<成年後見制度> 認知症や知的障害で判断能力が不十分な成人の財産管理や契約行為を支援する制度。2000年に禁治産、準禁治産 制度を廃止して導入された。本人がした不利益な契約を取り消したり、代理で契約したりできる。判断能力に応じて後見、保佐、補助の3 種類があり、公職選挙法には後見人が付くと選挙権を失うとの規定があったが、5月の改正で削除された。