CANとは

設立趣旨
人はことばを使って生活しています。ことばは社会の中で機能してこそ、その力を発揮します。

さまざまな原因で聞こえやことばが障害された人は自分の意思をうまく伝えたり、正しい情報を得たりすることができません。 聞こえやことばの障害は一見しただけでは分からないので、世の中に正しく理解されているとは言えません。
適切な支援がなければ、聞こえやことばに障害がある人はますます社会から疎外されかねないのです。

そうしたことから、私達コミュニケーション・アシスト・ネットワーク(CAN)は聞こえやことばの障害を広く世の中に理解してもらい、障害を持つ人があたりまえに社会参加できるように支援しようと考えました。

また仕事や教育、選挙や裁判など様々な状況で、聞こえやことばに障害がある人が不当な扱いを受けています。私達CANはそれらの人々の基本的人権を擁護したいと思います。 CANは言語聴覚士を中心とした様々な専門家と、聞こえやことばに障害のある人が共に手を携えて活動したいと思います。

設立の経過
コミュニケーション・アシスト・ネットワークは言語聴覚の臨床に携わる者達の職能団体である「日本聴能言語士協会」の委員会組織として2001年に活動を開始しました。

1975年に設立された「日本聴能言語士協会」は職能団体として現任者の資質の向上と共に言語聴覚障害者の社会福祉に寄与してきましたが、1997年に言語聴覚士法が制定され、 それに伴って現任者団体である「日本言語聴覚士協会」が設立されたため、日本聴能言語士協会はその歴史的役割を終え、2003年6月に解散の運びとなりました。
それに伴い、言語聴覚障害者の社会的福祉を担う活動をおこなっていたコミュニケーション・アシスト・ネットワークを特定非営利活動法人として独立させ、これまで行ってきた言語聴覚障害に関する講習会、冊子の出版、シンポジウム等の活動を継続することとなりました。

これまでは言語聴覚士のみで構成された団体でしたが、特定非営利活動法人とするにあたって、障害当事者、家族、支援専門職等と広く手を携えて活動していく予定です。

団体概要
団体名 特定非営利活動法人 コミュニケーション・アシスト・ネットワーク
所在地 〒532-0023 大阪市淀川区十三東3-11-15
TEL&FAX 06-6305-3969
E-MAIL we_can_bb@ybb.ne.jp
URL http://www.we-can.or.jp
阪急十三駅東口から徒歩10分
  阪急十三駅東口を出てすぐ左へ、突き当たりまで直進します。
  突き当たりで右へ、まっすぐ行くと十三小学校があります。
  十三小学校の次の信号を渡り、木川本町商店街の中にあります。
設立 2003年5月
代表理事 山本 正志(ことばの相談室「ひなたぼっこ」)
会員数 101名
活動内容
講習会の開催 聞こえやことばの障害が正しく理解されるために、支援者を対象に講習会を行います。
個別相談 支援者を対象に、個別の相談会を催します。
シンポジウムの開催 障害者欠格条項や裁判についてなど、主に人権擁護のためのシンポジウムを開きます。
情報発信 障害をもつ人の社会参加や人権擁護について様々な情報を集め、ニュースレターやホームページで発信します。
調査活動 障害をもつ人をとりまく様々な問題の調査を行います。
出版 聞こえやことばの障害についてわかりやすく解説した冊子や障害を持つ人の作品などを出版します。
役員
代表理事 山本 正志 ことばの相談室「ひなたぼっこ」
副代表理事 峪 道代 CAN事務局
副代表理事 山下 いく代 CAN事務局
理事 三宅 裕子 地域活動支援センター「すももクラブ」
理事 山本 博香 ことばの相談室「ひなたぼっこ」
理事 米谷 郁子 CAN事務局
理事 宮本 光江 大阪警察病院
監事 菊野 由紀 大阪府立東大阪支援学校
監事 久保田 功 近畿大学病院