
ひと 吃音当事者によるバンドを率いる大学生 喜多 龍之祐さん₍19₎
2026/05/23
朝日新聞 2026年5月12日
中学2年、生徒会長に立候補。演説会冒頭、名前で詰まって笑いが起きたが「僕には吃音があって…」と語り始めると雰囲気が変わった。「言葉がうまく出てこなくても思いは伝わる」。当選して自信になり、転機となった。
高校1年のとき、吃音のある若者が接客する「注文に時間がかかるカフェ」が自宅近くで開かれ、スタッフとして参加した。ここでの出会いをきっかけに、音楽好きの5人で「コンマニア~吃音を持つ学生による音楽団」を結成、打楽器を担当し代表も務める。
歌っているときは吃音が出ないと感じている当事者は多い。音楽を通じて多くの当事者とつながりたいと、1日限定でメンバーを募る「どもロック」を企画、昨年11月に都内で1回目を開催。「いつか僕も参加したい」と高校生に声をかけられた。
大学では音楽神経科学の研究室に入り、吃音と音楽との関係を研究している。「歌で症状が治まるのを『神様からの贈り物』と受け止める人もいる。治療法に結び付けられないかと考えている」





