聴覚障害者の働き方 工夫は? 神戸の支援学校生、派遣会社従業員に聞いた

2025/07/22

朝日新聞 2025年4月14日

聴覚障害がある人の就労の選択肢を広げようと、県立神戸聴覚特別支援学校で3月、「聴覚障がい者の働き方を聞く会」が開かれた。高等部の生徒3人が企業で働く聴覚障害者に、オンラインで就職の経緯やコミュニケーションの工夫を聞いた。

このイベントは、同校と人材派遣会社の特例子会社「スタッフサービス・ビジネスサポート」が協力して開催。同社の従業員約400人のうち聴覚・言語に障害があるのは13人で、派遣スタッフの社会保険申請手続きの支援といった事務作業をしている。手話通訳者は常駐していないが、聞こえる人が手話でサポートしたり、文字起こし機能が使いやすいウェブ会議を開いたりしているという。

同校の進路指導部長らによると、学校や生徒、保護者は聴覚障害者がどういう場で働けるのか知らず、選択肢が福祉事業所や同校卒業生が働いている職場などに狭まっているという。

この日は同社従業員で聴覚障害がある2人が参加した。「慣れるまでは筆談で会話するなど、聞き漏れや勘違いがないよう気を付けている」といったコミュニケーション方法の工夫や、「わからないことはわかるまで聞くことが大事」と応援メッセージを聞いた。生徒側は「高校生活で準備しておくことは何か」と質問、従業員は「筆談ボードやスマホの文字起こしアプリなど、自分に合った方法を準備しておくこと」と答えた。