現場へ! 言語聴覚士 知ってる?₍1₎~₍5₎

2025/05/02

朝日新聞 2025年3月31日、4月1日、4月2日、4月3日、4月4日

様々な「現場」で働く言語聴覚士を紹介している。

(1)のみこむ力、避難所で確認 多職種が連携し必要な人に適切な食事を
能登半島地震発生の8日目に金沢市に設けられた全国初の「1.5時避難所」で、要介護者や高齢者に摂食嚥下機能の評価を行い、一人ひとりの評価表を作成、必要な人に適切な食事が届く体制を整えた。

₍2₎失語症の苦しみに寄り添う じっくり傾聴、リハビリの苦痛を楽しみに
全国で約5万人と言われる失語症の人は、自分の困難さを伝えることが難しいこともあり、実数は把握できていない。東京都内の60代で発症した男性、横浜市の49歳で発症した男性のリハビリや経過を通して言語聴覚士の仕事を紹介している。

₍3₎「耳が遠い」をあきらめない 専門家が連携し、高齢者を聞こえやすく
国立長寿医療研究センターによれば、75歳以上の7割以上が難聴だという。「年を取ればこんなもの」と何もしない人も多い。山形市では「聞こえくっきり事業」で高齢者に耳鼻科受信のきっかけをつくり補聴器装用へつないでいる。この事業にかかわっている言語聴覚士を紹介している。

₍4₎だれかに意思を伝えるには 親子をサポート、日々の成長を喜びあう
子どもの数が減る中、自閉症や学習障害などで特別支援教育を受ける子の数は2023年度までの10年間で倍増している。言語聴覚士は他人との意思疎通や対人関係が難しい子を、コミュニケーションの専門家として支える。記事では、児童発達支援・放課後等デイサービスの現場で療育に携わる言語聴覚士を紹介。

₍5₎介護予防も摂食介助も 赤ちゃんから終末期まで、生活の根幹にかかわる
地域包括センターの言語聴覚士、病院の言語聴覚士の業務を通して、言語聴覚士は赤ちゃんから終末期まで人生のすべての局面にかかわる職種であることを紹介。しかし日本言語聴覚士協会によるとせっかく資格があるのに離職する若い人が増えている、退会理由は40代では男女とも経済的理由が増えているという。リハビリ職の給与水準は20年以上低いまま。高齢社会でリハ職の活躍の場はさらに広がる。処遇改善が急務だという。