知的障害者への不妊処置、14事業所25人に 北海道の調査で判明

2024/01/12

朝日新聞 2023年11月3日

北海道江差町の社会福祉法人が運営するグループホームに入居する知的障害のあるカップルが結婚や同居を望む場合に不妊処置を提示していた問題を受け、北海道は1日、道内の障害者が入居するグループホーム422事業所への調査結果を公表した。14事業所の25人が不妊処置を受けていた。

発表によると、「入居者から不妊処置について相談があった際に本人の意思決定をどのように支援したか」という問いに対し、9事業所が事業所としての関わりがないなどの理由で「不明」とした。5事業所は本人や保護者を交えて話し合うなどして意思確認をしたり、本人からこどもを育てることができないという話があったりしたという。

性教育について、4割にあたる81事業所が必要性を認めたものの、9割にあたる176事業所が「行っていない」とした。