煮えたくずきり、障害のある同僚の首に 吃音口まね 神戸市職員処分

2022/04/25

毎日新聞 2022年4月19日

神戸市は19日、水道局の職員3人が、言葉が思うように話せず障害のある50代の同僚職員に対し、吃音の口まねや暴言、やけどさせるなどの行為をしていたと発表した。市は、この職員3人と上司2人を停職3~15日の懲戒処分とした。やけどについてはいじめの認定は難しいとして処分を見送った。

市水道局第三者調査委員会の報告書によると、2020年6月、54歳の職員が懇親会で、被害職員の首筋に熱いくずきりを落としてやけどを負わせた。2021年4~12月には、48歳と58歳の職員も加わって、被害職員の口まねをしてからかったり、仕事でミスをすると「死ね」「ポンコツ」と罵倒した。難病を患っている職員に対し、「どうせ死ぬんやから、保険金が入るようにしとけよ」との暴言もあった。

これらの行為は、第三者委による別の人権侵害事案の調査過程で発覚。第三者委は、「許されざる人権侵害行為だ」と指摘した。処分された職員らは、一連の行為について「コミュニケーションの一環だった」と説明。被害職員も「いじめ行為ではない」とし、同僚の処分を求めない嘆願書を出していた。