てんかんへの理解促す 紫色のサイン

2022/04/01

朝日新聞 2022年3月26日

3月26日は、100人に一人が持つとされるてんかんについての啓発キャンペーン「パープルデー」。カナダのキャシー・メーガンさんが、自らのてんかんについて周囲に打ち明けるときに感じた葛藤をきっかけに、てんかんについてもっと知ってもらいたいと始めた。

大阪市立総合医療センターでは、小児科系の医療従事者らがシンボルカラー・紫のマスクをつけている。身近な病気だが、周囲の誤解も少なくないという。同院小児神経内科の九鬼一郎医長は、正しい知識がないため過度に怖いイメージが先行していると指摘。身近な病気であることや、半分以上の人は治療によって子どものうちに治ること、発作が起きてもほとんどは自然に治まることなどを知ってほしいという。症状は個人差も大きく「それぞれの病状に応じて対応することが大事だ」と話す。