
コロナ追試 高等支援学校だけなし
2022/03/14
朝日新聞 2022年2月26日
今月(2月)実施された府立高等支援学校の入試では、新型コロナ感染などで受験できなかった生徒向けの追試験が設けられていない。府教育委員会は「同様のコースを持つ他の特別支援学校へ入学を」と勧めているが、カリキュラムには違いがあり、学校現場からは「生徒の思いを軽視している」との批判も出ている。
特別支援学校の1種である高等特別支援学校は府内に5校あり、知的障害のある生徒が就職目指して通う。2月17,18日に面接と適性検査があり、224人が志願。コロナ感染や濃厚接触で受験できないと数件から事前に相談があった。しかし府教委は「一般の支援学校の職業コースでも就職を目指すことはでき、志願者は全員入学できる」として、追試験を設けなかった。ただ、一般の支援学校には幅広い障害の重さの子が通うのにくらべ、高等支援学校では基本的に全員が一般企業などへの就職を目指し、より専門的な職業教育が用意されている。
府教委では今春に実施する他の公立学校入試すべてで追試験を設けた。高等支援学校の受験生を抱える中学校からは、批判の声が上がる。府内公立中学の教諭は「生徒、保護者と何度も相談し、見学もして選んだ志望校だ。とても納得はできない」と話す。別の市立中学の教諭も「高等支援学校を目指す生徒の権利を軽視しているのではないか」と批判する。府教委支援教育課の担当者は「カリキュラムに一定の違いはあるが、特別支援学校でも生徒の思いや状況に合わせてサポートはできる」と話している。





