
(現場へ!) 発達障害の「声」聞く:1 寄り添う仕事、元気になれる
2022/03/03
朝日新聞 2022年2月28日
本紙朝刊「声」欄へは発達障害のある方からも投稿を頂く。気になった「声」の現場を訪ねた。
岡山県倉敷市のグループホーム「めやす箱」でパート勤務をする大森美紗さん(23)は、障害がある成人の入所者10人を世話人として支える。
小学2年生の時「学校がしんどい」と感じ、医療機関で聴覚過敏を指摘された。母はつらいときに別室で過ごすなどの配慮を求めたが、「特別扱いはできない」と、理解を得られなかった。岡山市内のフリースクールに通い、静かな環境で学べた。
高校進学後、将来の夢が少し変わった。小学校で調子を崩したとき、母は一人で教育や支援機関を探した。困っている親子を支える仕事を志した。大学在学中にアルバイトをした「めやす箱」で昨春から働く。午後4時から9時まで、夕飯の準備や入浴、選択の手伝いなど生活全般に目を配る。苦手な音には耳栓で調整する。日誌の記入などは職場に障害を伝え、同僚に確認をしてもらってきた。自分のペースで成長した経験からだろう、「入所者が自発的に取り組めるような支援を目指しています」と話す。
「今の職場にいるとわたしが元気になれる」、力強い大森さんの声に励まされる思いがした。





