着床前検査実施を容認

2021/12/19

朝日新聞 2021年12月12日

体外受精させた受精卵のすべての染色体を調べ、異常のないものを子宮に戻すことで不妊治療の成功につなげる「着床前検査」について、日本産科婦人科学会(日産婦)は11日の理事会で、実施を容認すると決めた。流産を2回以上繰り返した場合など三つのケースに限ってに認める。日産婦の認定を受けた医療機関が実施する。日産婦は、臨床研究の結果から「流産を減らせる効果が期待できる」と判断した。

また、受精卵の段階で遺伝情報を調べ、重い遺伝病にならない受精卵を選ぶ「着床前診断」についても、条件付きで成人後にの発症する病気も認めることを決めた。

来年1月に対象や施設要件を定めている見解を改定し、4月から運用を始める見通し。