
将来収入4割 主張を撤回
2021/10/18
大阪日日新聞 2021年9月30日
大阪市生野区で2018年、ショベルカー暴走事故で死亡した当時11歳の聴覚支援学校生・井出安優香さんの遺族が損害賠償を求めた訴訟の弁論が29日、大阪地裁で開かれた。訴訟は、重度の聴覚障害がある安優香さんの逸失利益が争点となっている。運転手側は、聴覚障害により進学や就職が困難と主張。遺族側が「障害を理由にした差別は許せない」と反発し、撤回を求める約10万人文の署名を提出していた。運転手側は「逸失利益」を算出する基準となる将来の収入額を一般女性の4割とする算定額を撤回し、障害者の賃金平均を基準として増額した。
今回提示した基礎収入額は約294万円で、遺族側が主張する全労働者の賃金平均497万円とは隔たりがある。安優香さんの父努さんは「金額は変わっても、障害を前提にした差別は変わっていない」と憤った。





