災害時の障害者への支援 追記
この度の震災では、多くの障害をもつ人々が避難所で不自由な暮らしを強いられています。
遠方の専門職などが直接支援に出向くことは現在困難ですが、言語聴覚障害者を中心に、
障害者に対する支援方法をご紹介しておきます。
◎失語症の方への支援
★失語症とは
■大脳の言語を司る部分(言語中枢)が、脳卒中や頭部のけがで傷ついた時に起こる言語障害です。
■失語症の人は、聞いて理解する、話す、読む、書くなどに障害がみられます。
■失語症の症状や程度は人によって違うので、個人の症状や程度に合わせた対応が必要です。
★失語症の人とのコミュニケーションの取り方
■ゆっくり落ち着いた態度で接しましょう。
■話しかける時はゆっくり、はっきりと。
■センテンスはなるべく短くすると理解してもらいやすいです。
■文字や絵、実物を同時に示すと理解が深まります。
■イエスかノーで答えられる質問をして、言いたいことを引き出すのが有効です。
■予想される答え紙に書き、選んでもらうことも役に立ちます。
■失語症の人が話そうとする時はゆっくり待ちましょう。
■どんどん答えを先取りしないで、落ち着いて話を聞くことが必要です。
■混乱が出てきたら、少し休憩しましょう。
■文字の一部や絵、図を書ける人もいるので、筆記具を用意しておくとよいでしょう。
(完全な筆談ができるわけではない)
■「あいうえお」の50音は失語症の人には使えません。
■失語症の人は知能・感情は正常なので、プライドを傷つけるような対応をしないようにしましょう。
★失語症について詳しくは以下の冊子をご覧ください。
「失語症の正しい理解と支援」(pdfファイル)
◎言語聴覚障害を含む障害者への支援に役立つサイトです。
★「災害時の障害者に対する支援方法のまとめ」(株式会社ミライロ・ブログ)
◎自閉症については以下のサイトで詳しい情報が得られます。
◎中越地震・中越沖地震を体験した言語聴覚士が、その時の経験をアンケート調査でまとめたものです。
「言語聴覚士の経験 中越地震・中越沖地震のアンケートのまとめ」(pdfファイル)
新たに情報が得られれば掲載していきます。