新型出生前診断 無認可が54施設 厚労省、初の全国調査

2020/08/02

朝日新聞 2020年7月22日

 妊婦の血液からおなかの赤ちゃんのダウン症などを調べる新型出生前診断(NIPT)について、日本医学会の認可を受けずに検査をしている施設が少なくとも54カ所あり、認可施設では認められていない染色体異常や性別判定なども実施していることが、21日わかった。「命の選別」につながるとして慎重な扱いが求められている検査が、無認可施設で広がっている実態が浮かんだ。無認可施設は東京や大阪などの都市圏に集中、うち24施設が妊娠・出産と無関係の美容整形や皮膚科だった。40施設では検査の際のカウンセリングを実施していなかった。厚労省は22日の作業部会で結果を報告し、今後の検査のあり方などを議論する。