2019年度事業報告

2020/05/31

2019年度事業報告

 2019年4月16日、「地域活動支援センターすももクラブ」と法人事務所が入居するビルが、隣家からの出火により類焼被害を受けた。このため、被害を免れた別館での変則的活動を余儀なくされた。すももクラブ職員と法人役員は新しい場所での再開をめざし移転先の物件探しや資金調達に奔走した。その結果、9月1日には法人事務所を大阪市淀川区十三東3-11-15に移転し、すももクラブは同建物の改修工事を経て10月29日に通常活動を再開した。さらに、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、すももクラブは2020年3月9日から2週間の自主休所としたが、その後も感染の拡大が続き休所期間を延長した。

 このような事態への対応により、例年行っている事業の一部は実施することが出来なかった。

■言語聴覚障害及び関連する医療・福祉・教育・労働についての講習会・セミナー事業

 なし

■言語聴覚障害者の人権擁護に関する事業

 なし

■言語聴覚障害者の人権擁護、社会参加に関する調査・研究事業

 ○第45回日本コミュニケーション障害学会学術講演会(倉敷市)において「会話の場と会話の流れ ―自閉症の子の会話を指導するための理論的考察2」と「冗談の積み上げ―自閉症の子とゲームでコミュニケーションその8」を発表した。

■言語聴覚障害に関する情報発信、情報交換事業

 ○ニュースレター48、49号を発行し、活動を報告すると共に様々な情報を発信した。

 ○言語聴覚士久保田功氏が作成した「言語聴覚士国家試験対策情報ソフト(2019年版)」について情報提供し、希望者に取次ぎ配布した。

 ○「言語聴覚障害をもつ人へのコミュニケーション支援ハンドブック」を希望者に配布し知識の普及に努めた。

■障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく地域生活支援事業

 ○地域活動支援センター「すももクラブ」は大阪市をはじめ、大阪府下9市1町、兵庫県下5市、京都府下1市と委託契約を結んだ。利用登録者は66名であった。

 ○4月16日の類焼被害により、別館および一時的に他施設も借用して変則的な活動が約半年に及んだ。10月29日からは新たな施設で通常活動を再開したが、例年行ってきた各種行事の開催および対外的行事への参加などはできなかった。  

■児童福祉法に基づく児童発達支援事業、放課後等デイサービス事業

○「ことばの相談室ひなたぼっこ」は開業4年目を迎えた。今年度の利用登録者は67名であった。

児童発達支援と放課後等デイサービス事業に加え保育所等訪問支援事業をおこなっている。

児童発達支援と放課後等デイサービスの定員は、合わせて1日10名であるが、今年度の利用数は平均7.6名、保育所等訪問支援は26件(10月~3月の累計)であった。

■その他の活動

 ○地域活動支援センターすももクラブの類焼被害に際し、移転・再開のための資金として広く支援を呼びかけた。その結果、個人や団体から182件、総額9,937,805円の寄付を受けた。

○学会や関連集会に参加し、研鑽に励むとともに情報収集と発信に努めた。

○様々な機会を利用して広報活動を行い、会員獲得に努めた。