聴覚障害の夫婦、国を提訴

2019/12/21

朝日新聞 2019年12月14日

 旧優生保護法のもとで不妊手術を強いられ、憲法13条が保障する幸福追求権などを侵害されたとして、大阪府内の聴覚障害のある70代夫婦が13日、国に慰謝料などを求める訴えを大阪地裁に起こした。

 訴状によると妻は1974年、病院で息子を出産、入院中の3日後、何の手術か知らされずに不妊手術を受けた。昨年1月に仙台地裁に起こされた同様の事件を知り、不妊手術だったと確認した。夫婦は複数の子どもを望んでいたが、子どもを産めない体にされ、精神的苦痛を負ったと訴えている。