旧優生保護法は違憲 強制不妊訴訟で判決 賠償は認めず

2019/07/12

朝日新聞 2019年5月28日

  旧優生保護法の下で不妊手術を強制されたのは違法だとして、宮城県内の60代と70代の女性が国に損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、仙台地裁であった。中島基至裁判長は法律が憲法に違反していたと判断しつつ、手術から20年の「除斥期間」を過ぎて損害賠償を請求する権利が消滅したと判断。国会が、賠償するための法律をつくらなかったことについての責任を認めず、原告の請求を棄却した。

 原告側は控訴する方針。新里宏二弁護団長は「承服しがたい判決だ」と話した。