宝塚市の公文書 障害から「障碍」に

2019/04/21

毎日新聞(大阪版) 2019年4月12日

 兵庫県宝塚市は4月から、障害者福祉での市作成の公文書などでは障害ではなく「障碍」と表記を改めた。市内在住の豊田徳治郎さん(84)は、約20年にわたり「表記を変更することがハンディキャップのある人への正しい理解につながる」と訴えてきた。「碍」の語源は「岩が行く手を妨げる」で、豊田さんはこの字こそがふさわしいと確信したと言い、今回の変更を喜ぶ。「碍」の文字は、法令や国の公用文書の基準となる常用漢字表に含まれておらず、「追加されるか、これからが正念場」と語る。