目で聴く音楽 共感
2018/09/02
毎日新聞 2018年8月21日
関西を中心に活動するパフォーマンスグループ「オイカゼ」は「目で聴く音楽」をコンセプトに、新たな音楽スタイルを切り開いている。耳の不自由な人も楽しめるよう、手話やジェスチャーなどを交えて、歌詞の意味や情感を視覚的に伝える。障害の有無を超えて人々を引きつけている。
メンバーはボーカルの強力翔さん(32)と、耳が不自由な西田敬康さん(36)・竹下義徳さん(28)で、誰もが楽しめる音楽を追究する。西田さんは「福祉ではなくエンターテインメントして『こういう音楽もいいね』と思ってもらいたい」と話し、竹下さんも「単純な手話ではない」と強調する。
5月にライブを楽しんだ聴覚障害者の西井舞惟さん(23)は「歌詞がわかりやすく、みんなが楽しめる」。「自分は聞こえるが、表情や動きが胸に迫り、歌詞に込められた感情がよく伝わってきた」という声も。