強制不妊根拠 73年に疑義 旧厚生省局長、遺伝性に否定的意見

2018/09/10

朝日新聞 2018年8月18日

 旧優生保護法のもとで「遺伝性」だとして強制不妊手術の対象とされた精神疾患について、73年に当時の公衆衛生局長が遺伝の可能性に否定的意見を述べ、手術対象疾患を「再検討の必要があるのでは」とも述べていた。しかし、法の見直しの議論にはつながらず、96年に母体保護法に改められるまで手術が認められていた。