
障害者を見る目 変えたい デフリンピック・自転車 早瀬さん夫婦
2017/07/25
朝日新聞 2017年7月20日
トルコ・サムスンで18日、聴覚障害者の4年に1度の国際スポーツ大会「第23回デフリンピック夏季大会」が幕を開けた。日本選手団の団長を務めるのは、横浜市の早瀬久美選手(42)。「子どもたちの夢になりたい」との思いを胸に、夫の憲太郎選手(44)とともに2度目の大舞台に臨んだ。
久美さんは薬剤師だ。1998年に薬剤師国家試験に合格したが、聴覚障害を「欠格条項」として免許申請を却下された。粘り強く不条理さを訴え、2001年に法律が改正。聴覚障害者として初めての薬剤師になった。
憲太郎さんとは、大学生の時に全国ろう学生のつどいで知り合った。憲太郎さんが開いていた、耳の聞こえない子たちのための塾の教え子たちが、09年台北デフリンピックに出場、夫婦で応援に。「子どもたちに夢をもらい、自分たちは子どもたちの夢にならなければ」と思った。
互いの趣味だった自転車に本格的に挑戦。大会に出場し経験を積んだ。久美さんは前回のデフリンピックで銅メダルを獲得した。
憲太郎さんはリオデジャネイロ・パラリンピックでのテレビ報道に携わった。「パラリンピックは一部の障害者の活躍で、一般の障害者との間に溝を作ってしまう」との声に接した。それでも「誰かが前に出て、障害のことを理解してもらうようにリードしなければ何も変わらない〉と話す。





