聴覚障害男性の筆談に応じず 京都市営地下鉄

2017/07/18

京都新聞 2017年4月25日

 重度の聴覚障害がある京都市在住の男性(62)が4月10日、市営地下鉄北大路駅で職員2人にIC乗車券の説明を依頼した際、身体障害者手帳を示して筆談でのやり取りを3度にわたって求めたのに、職員が口頭で説明し続けていたことが分かった。障害者差別解消法は行政機関に対し、障害者への「必要な配慮」を義務付けており、市交通局は「配慮に欠ける対応だった」と男性に謝罪した。
 男性が「声だけで説明されても聞こえない」と大声で訴えてようやく筆談に応じたという。
 今回男性は、交通局ホームページにファクス番号がなかったため、文書を郵送して職員の対応を指摘した。京都市は、障害者差別解消法を踏まえた対応要領で「情報へのアクセスのしやすさ」を掲げており、ファクス番号がなかったのはこの点にも反していた。市交通局は24日になってファクス番号の記載を追加し、「今回の事案は丁寧さに欠けていた。相手の側に立った対応を今後心がけたい」としている。