「ヘルパーも代筆投票」 提訴  障害ある男性、大阪地裁に

2017/03/17

朝日新聞 2017年3月17日

 重い脳性まひで字を書くことが困難な大阪府豊中市の中田泰博さん(44)が16日、代筆投票を投票所の係員に限定している公職選挙法の規定は憲法に反するとして、国を相手取り大阪地裁に訴訟を起こした。希望するヘルパーに代筆を頼める権利があることの確認を求めている。
 訴状によると、中田さんは昨年7月の参院選で、介助ヘルパーに代筆してもらうつもりだった。しかし、公選法で代筆できるのは「投票所の事務に従事する者」と規定されているとして同市選管は認めず、投票を断念した。
 中田さんは提訴後、「障害者の選挙権、投票の秘密が確保されるようになってほしい」と話した。