発達障害教育 増員へ

2017/02/10

朝日新聞 2016年12月20日

 文部科学省は19日、2017年度から発達障害のある子らが別室で学ぶ「通級指導」や外国人児童に日本語を指導する教員の配置を今より手厚くすることを決めた。「通級指導」の教員1人当たりの子どもの数は16年度の16.5人から13人になる。教員不足で通級できない「通級待機」が減り、よりきめ細かい指導ができるようになる。

 教職員の定数は、子どもの数などに応じて機械的に決まる「基礎定数」と各校の課題などに応じて配分する「加配定数」で決まる。17年度から通級指導の教員などの基礎定数化を始め、今後10年間で今の加配定数の約3割を基礎定数に入れる。これにより、各自治体は年度ごとに変動する加配に頼る余地が減り、正規雇用の教員を配置しやすくなる。

 文科省は、定数の新たな算定基準を盛り込んだ改正案を2017年の通常国会に提出する。