
「盲導犬理由に差別」が9割
2016/05/01
毎日新聞 2016年5月1日
盲導犬育成と視覚障害者への歩行指導をする公益社団法人アイメイト協会(東京都練馬区)が、3月に盲導犬使用者へのアンケートを実施したところ、後を絶たない差別が明らかになった。
アンケートは盲導犬使用者の実態を伝えることで、共生社会を実現しようとの目的で実施された。同協会の盲導犬現役使用者259人中102人から回答を得た。
「盲導犬を理由に嫌な思いをしたことがあるか」の問いに、89.2%が「ある」と答えた。複数回答で差別について具体的に聞いたところ、場所ではレストラン(居酒屋、喫茶店を含む)が78.9%と最も多く、宿泊施設(33.3%)、病院(20.0%)、タクシー(13.3%)が続いた。差別を経験した際の対応としては、使用者の4分の3が「その場で説明し、理解を得る」ことを挙げた。その結果、理解不足の是正や居合わせた人のフォローなどにより、約7割が「入れるようになった」という。使用者も外出時は周囲への配慮として、盲導犬の身だしなみなどに注意を払っているという。
盲導犬をはじめとした補助犬は、2002年施行の身体障害者補助犬法で公共施設や交通機関、飲食店や商業施設などでの受け入れが義務付けられている。だが、認知度は低く、依然として同伴拒否がある。4月1日には、障害を理由とした差別を禁じ、障害特性に対する合理的配慮を公的機関や民間事業者に求める「障害者差別解消法」が施行されている。





