| 地域活動支援センター すももクラブの活動 |
| ■「すももクラブ」の活動 「すももクラブ」は障害者自立支援法に基づく地域活動支援センターです。、事業としては機能訓練、趣味・創作活動、社会適応訓練、レクリエーションなどを行なっています。 午前中はみんなでそれぞれの1週間の出来事を報告しあったり、おしゃべりを楽しむなど、言葉のリハビリテーションを中心に、歌を歌ったり軽い体操などを行っています。午後からは、曜日ごとに異なる趣味・創作活動です。月曜日は写真教室、火曜日は習字、水曜日は囲碁・麻雀、木曜日はパソコン、金曜日は絵画などを楽しみます。それぞれ指導のボランティアさんが来て、専門的な指導をして下さいます。利用者さん(「すももクラブ」を利用される失語症の人をこのように呼びます)には、自分の希望によって、通う曜日を選んでいただきます。 また2ヵ月に1度ほど、利用者さんが全部集まる行事(カラオケ大会、うどん打ち大会、紅葉狩り等)を計画しています。 「すももクラブ」では失語症の方の自主性を重んじています。言語聴覚士(ST)は常駐していますが、すべてをSTが仕切るのではなく、利用者さんからの自発的な動きやアイデアを取り入れ、本来もっておられる能力をできるだけ伸ばすようにする方針です。ことばの障害があっても、様々な能力が病気の前と同じように保たれていることが多いものです。パソコンや囲碁、将棋、麻雀はもとより、大工仕事や車の運転、料理、手芸などが優れている人に、すももクラブの業務のお手伝いもお願いしています。 また「すももクラブ」を失語症の方達の情報交換の場としても利用していただきます。車の運転をもう一度やってみたいけど、自信がない、あるいは方法がわからない人には、「先輩」からノウハウを伝授してもらいます。様々な身体障害者へのサービスの利用の仕方などをこれも「先輩」やSTが情報を提供します。また職業復帰を考える人同士の情報交換などもやっていきたいと考えています。 このように、「すももクラブ」では、お仕着せのサービスを受けるだけの場所ではなく、自分達のもっている能力を発揮し、何らかの形で社会参加していくことを模索する場として作っていければと思っています。もちろん趣味や創作、レクリエーションを通じて、仲間を作り、言葉を使わなくてもできる自己表現に取組んでいただくことも大きなねらいです。 ■「すももクラブ」のこれから 2年近くの準備を経て、全国初の支援費(現在は障害者自立支援法)による失語症デイサービスの開設にこぎつけました。徐々に利用者も増え、大阪市のみならず近郊の10市町村からも失語症の方々が通ってこられるまでになりました。きめ細かいサービスが提供できるよう、創作活動のボランティアの数も増やし、益々活動を充実させるべくスタッフの努力が続いておりました。 ところが昨年の障害者自立支援法成立によって、サービス体系が大きく変更されました。今年3月までは経過的措置として、これまでのデイサービスの形態がそのまま維持されておりましたが、いよいよ本年4月より大幅な体制の変更が余儀なくされることになりました。 これまでは国の事業としての「支援費デイサービス」であったため、利用者の居住地にかかわらず一定の単価による収入が保障されていましたが、新体系では「すももクラブ」のような小規模なデイサービスは自治体事業である「地域活動支援センター」に移行するしか道はなくなりました。「すももクラブ」は大阪市の淀川区にあるため、大阪市の「地域活動支援センター」となりますが、設立の条件として大阪市内居住者が1日6名以上の利用が条件となっています。「すももクラブ」には大阪市外の失語症の方も多数来られていますが、その方々はカウントされず、大阪市内居住者を1日6名以上にするためには、なかりの努力が必要となっています。また大阪市からの収入(委託金)もこれまでの半額程度に減額されています。また2年後には「大阪市居住者が1日10名以上利用」が条件になることになっており、それは現在のスペースやスタッフでは実現困難であり、存続が危ぶまれる状況です。 大阪市以外の市町村に居住する方々の利用も何とか可能となりましたが、「地域活動支援センター」を他の自治体に住む方が利用することは「国の想定外」とのことで、各自治体が位置づけに苦労しているようです。自治体によってはやはり利用料単価を半額にするところも出てきて、「すももクラブ」の収入は今年3月までに比して半額近くにダウンする可能性が出てきています。 多くの困難に直面していますが、利用者の方々の支持と期待を多くいただき、スタッフ一同なんとか質を維持しつつ、経営状態を悪化させないようにこれからも努力していきたいと思っています。皆様方のご支援をお願いいたします。 |